2008年12月05日

紐なし服従は大試練

先にお知らせしてしまおう。

訓練の大先輩、マリちゃんとおかあしゃんが、写真いっぱいの素敵な記事を作ってくれました。
ぜひ見に行ってくださいね。



11月30日(日)、この日ちったが受けた試験は4段階あって、
ひとつ受かると次の段階にその日のうちに進んでもいい仕組み。
体力もやる気も有り余っているちった、服従初級合格からもちろん次に進む、服従中級。


・横をぴったり付いて歩く。直線2〜30歩のジグザグを往復。
 最初紐付き、次は紐なしでやる。

そして(確か)ここからはずっと紐なしのまま。
・直線途中まで歩いてお座り、待てさせて対面、呼んで来させて自分の左横に座らせる。
・同じ要領で伏せ、待て、来い。
・高さ10cm程の木板を飛ばせて待てさせて自分が犬の右横に移動して座らせる。


この日、会場について様子見に一周して、
さてキャリーバッグの中で待機してもらいましょうか、というとき
一瞬の隙をついて彼方にたむろしている他の犬たちの方へ大脱走、
呼べど叫べど戻ってこなかったちった。


もともと普段は出来る戻って来いが、いやその他いろいろなことも、
お友達に会うともう嬉しすぎちゃって訳が分からなくなって
みんな吹っ飛んでしまうところがある。
それが当日も逃げ出されたものだから、私の不安といったらなかった。
この紐がなくなったら、そして犬の姿が視界に入ったら、普段の練習なんか関係なしに、
試験本番でもぴゃぁぁぁぁぁっと走り去ってしまうに違いない。
そして私の声なんか耳に届かなくて、追いかけていってふんじばる羽目になるのじゃないだろうか。


それがね。
そんな素振り、かけらも見えなかった。
初級の時や中級最初の紐付きではわずかにあった地面匂い嗅ぎの欲求すら、
紐なしになってからはどうやってか踏ん張って、封じ込めているみたいだった。


服従そのものが大好きな犬なんて、あんまりいないと思う。
誰だって自由に走り回って、匂いを嗅いで歩く方が楽しいに決まっている。
だから私が訓練を始めてから徹底してちったに刷り込んだのは、
これをがんばれば次には普段ただ遊ぶよりもっとわくわくすることが起こる、という仕組み。
これが終わればいっぱい遊んでもらえるんだもんねー、と
嬉々として従うようになるのが最終目標。
と思っていた。


この日のちったは、普段ほどは嬉しそうじゃないものの、普段より格段に難しい環境で
何だか覚悟を決めたみたいに見えた。
まるで私の不安を払拭していくように、ひとつ次の動作をするたびに、
だんだんちったと私の間に目には見えないけれど確実な何かが、繋がっていくようだった。
ちったが一瞬ごとに頼もしく、逞しくなっていくように感じた。
あぁ信じるってこういうことかぁと、頭の片隅で思った。
私が考えているよりずっと、ちったはいろんなことが分かっているんだな。


それでも試験は試験。
私自身でもきびきびさ不足だと思ったから、だめでもいいや、
今日の「こんなにできるんだ」っていう感じを忘れないで、またちびちびやっていこう。
と思っていたら何と結果は合格。
これまでにない手応えに、大きなおまけがついてきた。


普段一緒に訓練しているみなさんが、次々に寄って来ておめでとうをくれた。
もうちょっとでちったにすがりついて、泣いちゃうかと思ったよ。

ニックネーム こた at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 災害救助犬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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